2008年2月14日木曜日

時と人

北村薫氏の「時と人」をテーマにした三部作「スキップ」、「ターン」、「リセット」を読みました。

彼の本は初めて読んだのですが、1つ1つの言葉をとても丁寧に選んでいると作家さんだなという印象を受けました。
だからなのか、彼の文章は読んでいて心に染み渡りやすく、ほんわりと暖かな気持ちにしてくれます。

三作とも日常生活の中ふとしたはずみで、時のいたずらに取り込まれ、その中で懸命に生きていくお話です。
話自体はそれほど奇想天外でもドラマティックでもないのですが、ささやかな感動とさわやなか読後感を与えてくれます。


優しい大人のための童話のような、そんな感じがします。
日常に疲れたときはどうぞ。

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