ということで、今年の一冊目は森見登美彦氏の「太陽の塔」。
この本、面白い。
文庫本の発売当初は話題になった本なので、若手のミステリ作家でもデビューしたのかなと思っていました。
しかし、見事に期待を裏切られてしまいました。
ジャンルで言うとファンタジーの分類に入るのでしょうか。
主人公の高尚ぶった口調から語られるのは、非常に男臭い妄想世界と実に馬鹿げた学生生活の日々。
あまりに強烈すぎて、こんな変態的な小説を出版して本当によいのかと心配になります。
読むのにある種のエネルギーを使いますが、思わずにやけてしまう一冊です。
決してお勧めはしませんが、普通の小説に飽きた方はどうぞ。

2 件のコメント:
ついでにあなたも高尚ぶって、「思わずにやけてしまう」ではなく「微笑みを禁じ得ない」と言ってみたらいかがか。
その本貸してください。
変態ときいて飛びつかずにはおれません。
森見さんも平野さんと同じく京大なんだよね。
彼等のおかげで、京都の人間に対して先入観を抱くようになってしまった。。。
本、持って行くのすっかり忘れていました。
今度会うときに持っていく!
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