2009年2月7日土曜日

ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

最近耳にすることが多い勝間和代さんの著書『ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』を読みました。
本書は社会人として必要とされる考え方や、頭の鍛え方を分かりやすく解説してくれています。

私は普段は仕事に直結しそうにないビジネス書はほとんど読まないのですが、勉強になりましたので紹介します。
まず、目次を見ることで本書の概要を把握できそうなので、書きだしておきます。

題1章.「ビジネス思考力」を定義する!
題2章.ビジネス思考の基礎となる7+1の力
題3章.一つ目の力 論理思考力
題4章.二つ目の力 水平思考力
題5章.三つ目の力 視覚化力
題6章.四つ目の力 数学力
題7章.五つ目の力 言語力
題8章.六つ目の力 知的体力
題9章.七つ目の力 偶然力

第1章と第2章に関しては、社会人としての根本的な考え方の方向性を示しています。
基本的なことが書かれており、読んでいて損はないと思いますが、本書のメインは第3章以降です。

第3章から題9章に関しては、それぞれの思考力を身につけるための基本的なテクニックと実践方法を説明しています。
個人的に印象的だったのが、水平思考力と数学力と偶然力。

水平思考とは、既成の枠に捕らわれずに、視点を広げて問題解決を図る思考方法です。
この思考法のポイントとして、「前提を疑う」、「見方を変える」、「組み合わせる」を挙げています。
私は論理的に考えることばかり重要だと思い込み、水平思考は意識すればできるものだと思っていましたが、言うのは易し、行うは難しです。
試しに下記の問題を考えてみてください。

肖像画を前にして男がこう言った。
「私には息子も兄弟もいないが、この人物の父は私の父の息子だ。」
肖像画に描かれていたのは誰なのだろう。

答えは、「その男の娘」です。難しいですよね。
水平思考が実際の仕事とどのように結びつくか定かではないのですが、身に付けて役に立つスキルかなと思います。


次に数学力とは、数字を使うことで情報を極限までシンプルにし相手に伝える力です。
著者は数学力の重要な役割を下記のように述べています。

いったい、何の数字を使って何を訴えれば、相手の心にいちばんひびくのかということを観察しながら数字をつくっていく

ごもっともです。
具体的な数字を効果的に使うことで、相手の感性にグッと訴えることができますからね。
普段から意識をしたいと思います。


最後に偶然力とは、予期せぬことを最大限に活用する力(セレンディピティ)です。
偶然力のポイントとして、「魅力的な人々に会う」、「ポジティブな視点」等を挙げています。

その他のポイントは当たり前のことばかりだったんですが、仕事に不満があるとつい忘れがちになることです。
そういう時こそ、人とのつながりやポジティブな視点で、偶然のチャンスを逃さないよう心がけることが大事ですね。
私は、人との出会いが苦手な性質なので、心に留めておきたいと思います。


以上、かなり局所的にしか取り上げれず恐縮ですが、私は読んでみて自分の考え方の幅が広がった気がしました。
よかったです。興味のある方は是非ご一読下さい。


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