2009年9月19日土曜日

銃・病原菌・鉄

「なぜ白人はあれほどたくさんの物を持っているのに、ニューギニア人は何も持っていないのか」
「なぜ人種や大陸によりこれほど異なった経路を経て、人間は進化したのか」

その素朴の疑問に真正面から向き合った本、「銃・病原菌・鉄」。
著者は、そもそも人種による遺伝的な優劣は存在しない。
カオス的な偶然の産物も一因ではあるが、ほとんどが必然的な理由があるという考えのもと、進化の過程を考察している。

その過程のスタートラインを、アメリカ大陸に人類が居住を始めた1万3000年前とし、そこからどの大陸においてどのように食料生産を開始したのか、どのように言語を開発して技術を伝播したのか、どのように国家を形成して征服してきたのかを詳細に追っている。
果たして、その過程において地理的な要因である、大陸の形状や、他大陸との位置関係や、気候や地質はどのように人類の進歩に影響してきたのか。
思わず感心してしまう豊富な知識と、豊かの想像力により私達に説明をしてくれる。

さぁ、人類史を巡る知の旅へ出てみませんか。
目から鱗の事実を知ることができるかもしれません。


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