「見えないアメリカ」という本の影響を受け、クラッシュという映画を見た。
ロサンジェルスを舞台とし、様々な人種間の偏見や衝突を繰り返しながら、助け合う姿を描いた作品だった。
例えば、メキシコ人と勘違いされるヒスパニック系の女性や、アラブ系だと勘違いされ敵対視されるペルシア系の店長、白人に侮辱されたからといって強盗をする黒人、黒人を軽蔑する白人、黒人に寛容な態度をとりつつ過ちを犯してしまうアイリッシュ系の白人の新米刑事。
と言ったように、実に多様な人種の人々が描かれている。
そして、どうしても拭いきれない潜在意識に近い差別意識を抱えながら暮らしているのが伝わってくる。
こういった感覚は日本人である自分には理解しがたいことだが、知っておきたい現実だなと思う。
アメリカ人が抱えている複雑な人種意識を垣間見ることができる良い作品だなと思った。
そして、後々まで考えさせらる映画でありながら、ストーリー自体も面白いのが何より良かった。
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