というようなことを伊坂幸太郎さんが何かの雑誌で話していたことを昔読んだ気がします。
確かに伊坂さんの作品は、最近は傾向が変わってきましたけど、初期の作品は映像化が難しいだろうなというものばかりです。
だから、伊坂作品が好きな僕は、映像化の話を聞くとちょっと冷ややかな目線になってしまうのですが、『アヒルと鴨のコインロッカー』には裏切られました。
これは面白かった。
決して原作をそのまま映像にしたわけではないのですけど、無駄のない絶妙な構成に、小説さながら軽快のテンポとちょっとだけ洒落た映像が心地よい。
そして、キャストがこれ以上ないと思えるぐらい嵌っています。
原作読んでない方は、もしかしたらちょっと分かりづらいかもしれませんけど、大袈裟ではないささやかな感動をもたらしてくれる作品です。

2 件のコメント:
「ささやかな感動」っていいねすね。
出会えたら見てみたいなと思います!
ちょっと余韻に浸れる程度の感動って好きなんだよね。
あまりに劇的な感動を与える泣かせるための映画って、疲れちゃうし。
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